UXブログ

BLOG

徹底したUXリサーチから生まれるブレない戦略。 徹底したUXリサーチから生まれるブレない戦略。

東京・名古屋でUXを探究する DESIGN α は、
UXリサーチ / 分析のプロフェッショナル。
調査データに基づく戦略設計から
Webサイト制作・アプリ開発、運用まで伴走し、
事業を着実に成功へ導きます。

ALPHA - OMEGA

Design from the beginning to the
end of the project.

  • UX Research
  • Web/App Design
  • Strategy

Design from the beginning to the
end of the project.

  • UX Research
  • Web/App Design
  • Strategy

ALPHA - OMEGA

Scroll

UI/UXリサーチ / 戦略設計

【書籍紹介】『ユーザーインタビューのやさしい教科書』

ユーザーインタビューのやさしい教科書

ユーザーインタビュー調査とは、ユーザーの潜在的なニーズを知るための調査で、製品やサービスのユーザー体験向上のために実施される定性調査の一つとして近年主流になってきた調査手法です。

今回は、初めてユーザーインタビュー調査を実施する方や、すでに実施していて更にスキルアップしたいと考えている方向けに『ユーザーインタビューのやさしい教科書』という本をご紹介します。

1. 今回ご紹介する書籍の基本情報

今回紹介する書籍は以下の通りです。

書籍の基本情報

  • 書籍名:ユーザーインタビューのやさしい教科書
  • 著者名:奥泉 直子、山崎 真湖人、三澤 直加、古田 一義、伊藤 英明
  • 発行年月日:2021/9/24
  • 出版社:マイナビ出版
  • URL:https://amzn.asia/d/6AOJDJs

書籍の追加情報

書籍の公式サイトやYouTube、作者のXなどをまとめました。                       

2. 書籍の要約

本書でユーザーインタビュー調査は、「計画」「準備」「実施」「考察」の順に沿って進めていくことが大切だと述べられています。

計画

まずはユーザーインタビュー調査の「計画」を立てます。

プロジェクトの前提を理解した上で、どんな情報が必要なのかを特定し、ユーザーの属性を決めるフェーズです。
また、計画書の作成と質問と流れの設計を解説しています。

準備

次に、ユーザーインタビュー調査を始める前に「準備」をします。

インタビュー調査の参加者を集めるリクルーティングをするために募集方法を決めます。
また、条件にあった参加者を判断するためにスクリーナーを作成します。スクリーナーとは、被対象者を絞り込むための質問や質問群のことで、それを作成する方法について解説しています。

まず、インタビュー調査にはオンラインとオフラインの選択肢があります。
オンラインで実施する場合には、参加者の機材や環境への配慮が必要です。
反対にオフラインで実施する場合には、静かで落ち着いて話せる場所を用意したり、会場へのアクセスが良い場所を考慮したり、感染対策をすることが必要だと述べられています。

さらに、どちらの場合でも必要となる録音・撮影機材などの機器や筆記具、謝礼などの準備すべきものについても紹介されています。

実施

そしてユーザーインタビュー調査を「実施」します。インタビュー調査ではラポール形成が大切になってきます。

ラポール形成とは

「コミュニケーションを取ろうとしている二者が互いを信頼し合い、気兼ねなく、心を開いて語り合える関係」
(p.109 「”場”を作るのに重要な”ラポール”とは」から引用)

この章では、

  • ラポール形成によって対話の土台を固めるコツ
  • インタビュー調査の舵取りを柔軟にできるようにするためのコツ
  • うまく問いかけて話を深掘りするコツ

の3つのコツについて紹介しています。

さらに、インタビュー調査を上達させるテクニックとして、場数を踏むよりメタ認知を磨いていく方法や共感力を上げることの重要性、ふり返りをして次へ備える方法についても解説しています。

考察

最後に「考察」をします。インタビュー調査のタイプには機会探索・タスク分析・仮説検証の3つがあります。

機会探索

機会探索は、ユーザーが求めていることを理解し、商品やサービスの方向性を定めることを目的としたインタビュー調査です。ユーザー理解の考え方や、親和図法(意味や内容が似通っているものを整理する方法)などのフレームワークを用いた分析方法などを解説しています。

タスク分析

タスク分析は、人々の行動の流れを把握して提供すべき価値を検討するためのインタビュー調査で、ユーザーの動きをカスタマージャーニーマップ等で可視化しながら分析する方法を解説しています。

仮説検証

仮説検証では、仮説が正しいことを検証し、改善のためのヒントを得ます。
タイプに応じて考察していくことをポイントとしています。

また、このフェーズでは、報告書にまとめたり会議でプレゼンテーションしたりするなど形式を整えた上で報告や共有をすることが大切です。素早い報告やダイアグラムによる可視化、参加者の生の声を生かした報告・共有がおすすめされています。

3. 書籍のおすすめポイント

本書がおすすめの理由

本書はユーザーインタビュー調査を実施する際に非常に役立ちます。本書をおすすめしたい理由を3つにまとめてみました。

①ユーザーインタビュー調査の一連の流れがわかる

本書がおすすめの1つ目の理由は、ユーザーインタビュー調査の一連の流れが未経験者や初心者にもよくわかるように書かれている点です。

本書は「計画」「準備」「実施」「考察」の順に構成されています。フェーズごとにやるべきことや押さえておくべきことが掲載されており、具体的にするべきことがわかりやすい本になっています。

②初心者だけではなく中上級者に向けても書かれている

本書がおすすめの2つ目の理由は、ユーザーインタビュー調査の初心者に優しい本であるのと同時に経験者が読んでもスキルアップになるという点です。

導入部分だけの内容だとの本だと、ある程度スキルアップしたら物足りなくなってしまう可能性があります。
本書は「上達のヒント」(p.190〜)など、中上級者に向けた内容も掲載されており、ある程度経験がある人が壁にぶつかった時、心理学などを利用してどのように対応したり考えたら良いかという点まで掲載されています。

③オンライン調査・オフライン調査の両方に対応している

本書がおすすめの3つ目の理由は、オンライン・オフライン両方のユーザーインタビュー調査に対応している点です。

コロナ禍以降、ユーザーインタビュー調査はオンラインで実施する機会が増えました。
本書ではオンラインに対応したリクルーティングの方法や準備するものなどが記載されているので、オンラインが初めての人でもわかりやすい内容になっているかと思います。
また、オフラインにも対応しており、会場の手配の方法や準備の仕方が細かく記載されています。

どちらの状況になったとしても、本書があれば臨機応変に対応できるところがポイントです。

4. こんな方におすすめ

本書はサービスの開発・改善やマーケティングに関わる方に幅広くおすすめできますが、特に下記の3つのタイプに当てはまる方におすすめの本だと言えます。

これからユーザー調査をしようと考えている方

まず、本書はこれからユーザー調査をするしようと考えている方におすすめです。

ユーザー調査には種類がいくつかありますが、そのひとつにユーザーインタビュー調査があります。ユーザーインタビュー調査は製品やサービスについて直接ヒアリングするので、潜在的なニーズを深掘りしやすい調査となっており、最初に取り組む調査としても適しています。

本書は「計画」「準備」「実施」「考察」の順を追ってユーザーインタビュー調査の進め方が書かれており、順に沿って読み進めていけば、一連の流れやそのフェーズごとにやるべきことなどが理解できると思います。

本書を読んでユーザーインタビュー調査を取り入れてみてはいかがでしょうか。

今までユーザーインタビュー調査の経験があってもっとスキルアップしたい方

今までにユーザーインタビュー調査を経験したことのある方なら、この本に書かれていることは当然知っていたりすでに実践していたりすると思います。
そういう方にとっては、自分の実施したユーザーインタビュー調査を振り返ったり、より効果的・効率的なインタビュー調査に改善する参考書になります。

フェーズごとに細かくやるべきことや決めるべきことなどの他、トラブル回避方法やインタビュー調査の例、テンプレートなど実践的な内容も掲載されているので、きっと新たな知見が得られ、スキルアップにつながるはずです。

プロジェクトを管理する立場の方

プロジェクトを管理する立場の方は、ユーザー理解のための手法と、それをどう生かすべきかを理解しておくことが大切です。ユーザー調査の代表的手法であるユーザーインタビュー調査の趣旨や実施するべきタイミングを網羅的に理解できるという意味で、この本は役に立つでしょう。

また、その後の示唆・仮説立てや企画に活用していく必要があるので、計画や考察などのフェーズが特に役に立つはずです。

5. まとめ

本書から学べること

ユーザーインタビュー調査はただユーザーに参加してもらって質問すれば良いというものではなく、「計画」「準備」「実施」「考察」の手順で進めていくことが大切であることがわかります。

それぞれのフェーズごとにするべきことや用意するもの、注意点など押さえておくべきポイントが細かく書かれています。
また、実施後の分析や仮説検証、報告や共有にまで言及されていて、インタビュー調査そのものに限らず、ユーザーインタビュー調査という施策全体を通して、具体的な一連の流れを学ぶことができます。

そして、本書はユーザーインタビュー調査をこれから始める人にもスキルアップしたい人にも幅広い層に役立つ本にもなっています。テンプレートやチェックリストも掲載されているので、実践に役立ちそうな内容になっていると言えます。

また、ユーザーインタビュー調査を実施する際にもいかにユーザーの意見を引き出せるかという点でコミュニケーション能力が重要であることがわかります。
本書はそういったコミュニケーション能力や心理学の側面からも書かれているため、日常生活や日々の業務にも活かせる内容になっていると思います。

ユーザーインタビュー調査に関心のある方は、ぜひ一度本書を手に取ってみることをおすすめします。また、ユーザーインタビュー調査についてもっと知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。

【事例付き】ユーザーインタビュー調査とは?

ユーザーインタビュー調査の具体的な方法を実例付きで解説しています。

今回ご紹介した書籍の基本情報

  • 書籍名:ユーザーインタビューのやさしい教科書
  • 著者名:奥泉 直子、山崎 真湖人、三澤 直加、古田 一義、伊藤 英明
  • 発行年月日:2021/9/24
  • 出版社:マイナビ出版
  • URL:https://amzn.asia/d/6AOJDJs

UX調査をご検討中の方へ

「ユーザーの声や潜在ニーズが知りたい」「自社には調査部門がないから専門家に相談したい」「何社か調査会社を比較検討したい」というお客様のために、無料相談会やサービス案内資料をご用意しました。

調査に関する個別オンライン相談をご希望の方や、サービスラインナップや費用感が分かる資料のダウンロードをご希望の方は、こちらよりお気軽にお申し込みください。

ユーザー調査・分析はお任せください

相談 調査やUX人材育成研修の個別相談会(無料)

「自社の課題にあった調査を提案してほしい」「自社で調査分析ができるようUX研修を受けたい」そんな方はお気軽にご相談ください。丁寧なヒアリングのもとご提案します。

資料 お得な料金や実績が分かるサービス案内資料(無料)

当社では、手軽に始められるユーザーインタビューなどのUX調査パッケージをご用意。料金や納品物のイメージをご案内した資料をダウンロードいただけます。

お問い合わせ

CONTACT

は必須項目です。

※必須項目です。

※必須項目です。

※必須項目です。

※必須項目です。

当社の「プライバシーポリシー」 を必ずご確認の上、お申込みください。

 送信する 
お問い合わせ