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UI/UXリサーチ / 戦略設計

UXの専門家評価「認知的ウォークスルー」とは?ヒューリスティック評価との違いも解説

UXの専門家評価「認知的ウォークスルー」とは?ヒューリスティック評価との違いも解説

認知的ウォークスルーとは、Webサイトやアプリなどのユーザーインターフェースの設計やデザインを評価する手法の一つで、設計者やUX・ユーザビリティの専門家が想定ユーザーになりきってユーザーの利用シナリオに基づいて実施する評価手法です。
本記事では、認知的ウォークスルーの定義から評価の一連の流れ、ヒューリスティック評価との違いまでをご紹介します。

1. 認知的ウォークスルーとは?

認知的ウォークスルーの定義

認知的ウォークスルーとは、設計者やUXやユーザビリティの専門家がユーザーインターフェースの使いやすさ、わかりやすさ、学習のしやすさなどを評価する「専門家評価」です。
ユーザーの利用の流れを想定した「シナリオ」や「タスク」(ユーザーが達成したいゴールに辿り着くまでに行う必要がある一つ一つの行動)に基づいて評価を実施します。

「ウォークスルー」には、舞台やイベントなどで行う「リハーサル」のような意味があり、通しで一連の作業を実施することを指します。Webサイトやアプリ上の操作手順の段階ごとにタスクフローを実行しながら分析し、ユーザーにとってのインターフェース上の問題点を特定することが目的です。

認知的ウォークスルーの歴史

認知的ウォークスルーは、クレイトン・ルイスらの研究チームによって1990年に発表された手法で、ユーザーが体験を通してインターフェースを学習していく方法を説明する認知科学の理論に基づき、ユーザーのインターフェースの学習しやすさを評価する手法として開発されました。
これは、例えばATMのような「ウォークアップ・アンド・ユース・システム(事前に操作マニュアルを読んだり説明を受けたりすることなく使いながら操作を理解していくシステム)のインターフェースを評価するために開発されたものです。

ただ、この方法は当初手間と時間がかかるものであったため、年月をかけて効率的かつ合理的な方法に改良が施され、昨今のWebサイトやアプリなど様々なインターフェースの設計やデザインの評価に広く採用されるようになりました。

認知的ウォークスルーのメリット・デメリット

認知的ウォークスルーのメリット

【メリット1】比較的コストや時間を押さえて実施できる
設計やプロトタイプの初期段階で実施することで、早い段階でユーザビリティの問題を発見できるため、コストや時間を抑えることができます。
また、ユーザビリティの問題を発見する際によく実施される「ユーザビリティテスト」と比較すると、協力者(ユーザー)を確保する必要がないため実施コストも少なくて済みます。
ユーザビリティテストについて詳しく知りたい方は、下記も合わせてご覧ください。

ユーザビリティテストとは?

ユーザビリティテストの具体的なやり方を解説しています。

【メリット2】ユーザー視点で分析できる
ユーザーとインターフェースの設計者の視点は必ずしも一緒ではないため、ユーザーが設計者の意図に沿ってインターフェースを正しく扱えるとは限りません。
認知的ウォークスルーにより、第三者がユーザーの認知プロセスや利用シナリオに基づいてWebサイトやアプリの設計や表示内容を評価することで、「ユーザーが勘違いする部分はないか」「目的達成までにつまずく部分はないか」など、問題点を洗い出すことが可能です。

認知的ウォークスルーのデメリット

【デメリット1】検証に時間がかかる
ユーザーが辿るであろうルートを段階ごとに細かく検証したり、可能性を全て探る必要があるため、時間を要するケースもあります。時間がない場合には、次章で解説するヒューリスティック評価を実施するなど、他の評価方法を選択した方が良い場合もあります。

【デメリット2】専門知識が必要
効果的な認知的ウォークスルーを実施するためには、UXやユーザビリティの専門家の知識と経験に基づくシナリオ・タスク設計が必要です。専門家の育成や採用が必要となった場合は、それに伴うコストも発生します。

【デメリット3】認知バイアスがかかってしまう可能性がある
認知バイアスとは、先入観によって合理的な判断ができなくなってしまう心理傾向のことです。評価者は設計やUX・ユーザビリティの専門家であるため、知識や経験が豊富です。そのため、ユーザーになりきって評価を行ったとしても、一般ユーザーよりも事前知識を持っていたり、インターフェースへのリテラシーが高かったりします。そのため、評価結果が想定していたものと異なったり、認知バイアスがかかる可能性もあります。

認知的ウォークスルーの実施タイミング

認知的ウォークスルーは、新規の製品やサービスの設計中、開発中など早期に実施するのが最も良いタイミングです。初期のプロトタイプを検証することで、ユーザーインターフェースの使いやすさ、わかりやすさ、学習のしやすさを妨げるユーザビリティ上の問題を明確にできます。

また、開発時にはユーザビリティテストの実施が推奨されますが、代わりに認知的ウォークスルーを実施することで、コストを削減しながら問題を特定することが可能になります。

2. 認知的ウォークスルーとヒューリスティック評価の違い

専門家評価の種類

認知的ウォークスルーは、設計者やUX・ユーザビリティの専門家が行う「専門家評価」です。専門家評価にはいくつかの種類があり、「ヒューリスティック評価」もその1つです。

ヒューリスティック評価は、UXやユーザビリティの原理原則・ガイドラインに基づき、専門家が迅速に問題点を抽出し、ユーザビリティを向上させることを目的としています。ユーザビリティに関する基本原則をまとめたガイドライン「ニールセンの10原則」は、ヒューリスティック評価でよく用いられています。
「ニールセンの10原則」やヒューリスティック評価について詳しく知りたい方は、下記のページも合わせてご覧ください。

ヒューリスティック評価とは?

「ニールセンの10原則」やヒューリスティック評価の具体的なやり方を解説しています。

認知的ウォークスルーとヒューリスティック評価の比較

認知的ウォークスルーとヒューリスティック評価は、どちらもUXやユーザビリティの専門家による「専門家評価」ですが「手法」「目的」が異なっています。状況に応じて評価を選択したり、併用して評価を実施することで効果的な分析結果を導き出すことが可能です。

手法の比較

認知的ウォークスルーは、人間の認知モデルに基づき、ユーザーの利用の流れを想定したシナリオやタスクに沿ってインターフェースを評価するのに対し、ヒューリスティック評価は、UXやユーザビリティの原則・ガイドラインに沿ってを評価します。

目的の比較

認知的ウォークスルーは、設計や開発の初期段階で行うことが多く、設計の意図とユーザー体験の間に乖離が起きていないか、初めて使うユーザーにもわかりやすいかなどの確認が主な目的です。それに対し、ヒューリスティック評価は成果物に対して行うことが多く、既存のインターフェースのユーザビリティやユーザー体験の問題点を洗い出すことが主な目的となっています。

3. 認知的ウォークスルーの流れ

1.ペルソナやニーズを把握する

ユーザーシナリオに基づいて評価する認知的ウォークスルーは、想定するユーザーの性質やニーズをどれくらい把握できるかが効果的な評価に繋がります。ユーザーの性別・年齢・居住地・ITリテラシー・端末の使用環境などの製品やサービスの利用に関わるペルソナ(想定されるユーザー像)ごとにそれぞれ設定します。ペルソナの作成方法について詳しく知りたい方は、下記のページも合わせてご覧ください。

【テンプレート付き】ペルソナとは? マーケティングに活かせるペルソナの作り方

マーケティングに活かせるペルソナの具体的な作り方を解説しています。
また、DESIGN αではペルソナ作成のテンプレート資料を用意しています。ぜひダウンロードして課題抽出や改善アイデア出しにご利用ください。

2.シナリオを作成する

評価対象となるユーザーと製品やサービスの接点、予想されるタスクを遂行するときの操作手順、最終的な目標をシナリオとして決めていきます。この時にユーザーの背景や目的を考慮しながらシナリオを作成することが重要です。

3.評価の準備をする

タスクを遂行するために必要な情報やリソースを整理します。ペルソナになりきってタスクを遂行できるよう、ユーザーの目標や予想した操作手順が適切に用意されているかどうかを確認しつつ準備します。

4.分析結果を元に課題を特定する

ユーザーが製品やサービス、インターフェースを使う上で発生した課題を特定します。また、予想したタスクをユーザーが遂行するときの操作手順の中から、優先順位を付けて課題を洗い出していきます。

5.課題の改善策を提案する

特定された課題をどのように解決するか、改善策を提案します。その際は、事業企画者、設計者、デザイナー、プログラマーなど関係者を集め、様々な視点を取り入れてアイデア出しを行うのがおすすめです。

4.まとめ

認知的ウォークスルーは、設計者やUX・ユーザビリティの専門家がユーザーになりきってインターフェースの評価を行う「専門家評価」です。

認知的ウォークスルーは「ユーザビリティテスト」と比べると、費用や時間を比較的抑えて行うことができます。ユーザビリティの問題を設計段階で早期発見できるため、Webサイトやアプリの開発時に取り入れてみたいと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、認知的ウォークスルーには、ユーザーの利用シーンを想定したシナリオやタスクに沿って評価することで、設計者視点ではなくユーザー視点でユーザビリティの問題点を発見できるなどのメリットがあります。
一方で、UXやユーザビリティに関する専門知識が必要だったり、知識があるが故に認知バイアスがかかってしまったりといったデメリットもあります。

認知的ウォークスルーのような「専門家評価」の1つに、ヒューリスティック評価が挙げられます。ヒューリスティック評価は、「ニールセンの10原則」などのユーザビリティに関するガイドラインに沿ってインターフェースを評価するものです。認知的ウォークスルーとは「手法」「目的」が異なっていますが、どちらが良いというものではなく、それぞれの状況に応じて選択したり、併用して実施することで効果的な分析結果が得られます。

認知的ウォークスルーは、ペルソナ把握やシナリオ・タスク設計などの準備が必要で、用意した操作手順に沿って評価を進めていきます。適切な準備と知識を持って実施し、製品やサービスのユーザビリティ向上に努めましょう。

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